縁起

▼文安4年(1447年)
隣村古江村ウサギ山草津城そば慈光寺畑に観世音菩薩を本尊(禅宗)として祭られ創立。
▼寛永年
近村の廿日市町禅宗洞泉寺の住僧金剛禅師が来て、古江村に海蔵寺を創立するや慈光寺を領して末寺とする。
▼元禄14年(1701年)
普門院日周上人(ふもんいんにっしゅう)【※江戸牛込渡辺喜六の次男幼名喜次郎12歳で剃髪、のちに京都満願寺遠沾院日亨上人(おんでんいんにちこう)の弟子となる】 とその弟子良貞坊と共に西国巡化の途にこの地に錫を留めて大いに逆化の法鼓を鳴らす。
海蔵寺より慈光寺を譲り受けることになり、弟子の良貞坊に委ねて普門院日周上人自ら九州行化にむかった。
▼元禄15年11月
九州より帰陽した日周上人は、三次公儀の許可を得て堂宇を草津浦山陽道わきに移転し改築し盛儀をあげる。ここに日蓮宗普門山慈光寺の創立をみることができた。
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普門院日周上人を開祖と仰いだその縁をもって慈光寺を京都満願寺の末として今日に至る
▼寛政元年(1789年)
不幸にして祝融の災にあい、堂宇は鳥有に帰してしまう。
▼寛政6年(1794年)
第5世啓誠院日等上人は、苦心経営の末ついに再建の大業を成し遂げられた。
▼明治26年
第16世龍玉院日研上人(りゅうぎょくいんにちけん)は無禄で諸堂再建の浄願を起こし、本堂や諸堂、表門を相次いで改築していく。前後十余年の苦心の末、当山の堂宇が全く旧観を取り戻すことができた。
檀信徒はその日、日研上人の功を称して慈光寺中興の祖と仰いだ。それ以来、檀信徒は年とともに増率を示ししたがって堂宇の狭隘(きょうあい)を感ずるようになってきた。
▼大正10年
第17世正道日乗上人(しょうどうにちじょう)は、日蓮大聖人生誕第700年の佳歳を迎え、その記念事業として本堂の増築に着手。
▼大正12年
第18世妙道院日正上人(みょうどういんにっしょう)は、先師の遺業を継ぎ、法華経弘通のため布教活動に専念される。
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▼昭和20年8月6日
広島に原子爆弾が投下されるや当山も破壊のうけみにあい、本堂諸堂庫裡も大破。日正上人は檀信徒と共に鋭意精進努力し復興の成業を成し遂げる。
▼昭和45年
第19世龍淵院日慈上人(りゅうえんいんにちじ)は先師のあとを継ぎ、日蓮大聖人生誕750年の記念事業として浄霊殿の建設、諸堂の修築、庫裡改築建設、寺宝等の整備して寺観を一新する。
▼平成14年
第20世龍遠院日法上人、日蓮大聖人立教開宗750年および慈光寺改宗300年を記念して、山門並びに庫裡の整備を行う。
▼平成15年
第20世龍遠院日法上人、突然の遷化により第19世龍淵院日慈上人が第21世を継承。
数々の試練を乗り越え、檀信徒と共に護寺発展のため、まい進する。
▼平成20年
建物の老朽化により三つの堂をひとつにし「癒しとやすらぎの寺」として、本堂を完成し新しい歩みをはじめた、普門山慈光寺はあまねく人々に門を開きその歴史を大切にしながら、ご参拝頂いた方々の出会いの輪を大切にして行きたいと考えている。
「一期一会」の出会いを仏縁として、思わず手を合わせたくなる、そんな癒しの場となるよう精進して行きたいと考えている。
▼平成22年
19世21世龍淵日慈上人遷化により恭慈上人が第22世を維す。

海中出現海運北辰妙見大菩薩

▼海中出現海運北辰妙見大菩薩

妙見堂に祭られている海中出現海運北辰妙見大菩薩は、宝永7年8月に筑前博多浦の船頭元右エ門が広島へ渡海の折、長州豊浦郡引島の海中より奇瑞によりて感得した尊像である。
慈光寺に代々伝わるおみくじがあり、商売や仕入れなど妙見様の御宝前にて占い、みちしるべとしている。

不動尊像

▼不動尊像

不動尊像はもと草津城主児玉周防守が武運の守り本尊として高野山より受けて、常に肌身はなさずもっていたもの。死後、慈光寺の妙見堂へ収められた。
古書に、「児玉周防守就方一族の墓は慈光寺跡にあり」とあるところからしても関係があったものと思われる。
※慈光寺跡は現在の草津城跡

鬼子母尊神御宝前

▼鬼子母尊神御宝前

前本堂には、鬼子母尊神と観世音菩薩が勧請してあり、鬼子母尊神は祈祷の神とし、ことに子供を守護くださると言う事で弱い子供が強く成長するように子供を預け成人するよう祈願した。
また、子供の夜泣きに親たちが困り、夜泣きが治るように猿をつけてまじなった。不思議に子供はすやすやと寝るようになったということで、同じ形の猿を作り、鬼子母尊神の御宝前に供え他の子供を救う神とした。平成大改修事業により現在は御宝前に祭ってあります。

観世音菩薩

▼観世音菩薩

観世音菩薩は文安4年、慈光寺創立の時に御本尊として勧請され祭られていた。元禄14年に日蓮宗に改宗してからも、法華経で勧請し現世の苦しみを救いたもう慈悲深い観音様。未だ多くの人が信仰を深めている。

ライブラリー

歴代上人の紹介

遠沾院日亨上人御肖像年譜及び賛

▼遠沾院日亨上人御肖像年譜及び賛
開山普門院日周上人の師、京都満願寺遠沾院日亨上人は北野立本寺、東山妙伝寺の歴代をつとめられた方。
慈光寺の開祖である日周上人のお師匠様である日亨上人を拝している。

開山 ■ 普門院日周上人  十一世 ■ 康運院日扇上人
二世 ■ 要受院日玄上人  十二世 ■ 謙寿院日研上人
三世 ■ 通勝院日然上人  十三世 ■ 恵代院日信上人
四世 ■ 貞順院日行上人  十四世 ■ 映寿院日乗上人
五世 ■ 啓誠院日等上人  十五世 ■ 秦真院日学上人
六世 ■ 宗達院日明上人  十六世 ■ 龍玉院日研上人
七世 ■ 日性上人     十七世 ■ 正道院日乗上人
八世 ■ 慈譲院日喜上人  十八世 ■ 妙道院日正上人
九世 ■ 撰如上人     十九世 ■ 龍淵院日慈上人
十世 ■ 善能上人     二十世 ■ 龍遠院日法上人
             二十一世 ■ 龍淵院日慈上人
             二十二世 ■ 恭慈上人